アメリカンホラーのお手本(「クワイエット・プレイス」ネタバレ感想)
目次
初めに
こんばんは、レクと申します。
えー、暫く更新が滞っておりまして、申し訳ございません。
今回は久しぶりにブログを書きたい!となった作品「クワイエット・プレイス」について(?)語ってます。
原題:A Quiet Place
製作年:2018年
製作国:アメリカ
配給:東和ピクチャーズ
上映時間:90分
映倫区分:G
今回はいつものような感想や考察ではない内容となってますので、あらすじ等は省かせていただきます。
久しぶりの更新で面倒臭いとかではない(笑)
ネタバレ有りなので、未鑑賞の方はご注意ください。
ホラーの観点
先ずはTwitterの感想から。
「クワイエット・プレイス」観た。
— レクニャン@映画垢 (@m_o_v_i_e_) 2018年10月1日
音を立ててはいけないというアイデアは行動の制限として心理的に追い詰めていく。
そこに親子の愛、家族の物語を挿入し上質なドラマ性を演出。
肌で感じるホラー独自の緊迫感と高揚感、ここぞのタイミングで驚かせる米的ホラーの緩急が作風に上手く調和している。 pic.twitter.com/Bi2pnNu38j
よくTSUTAYAなどのレンタルショップでは大まかにホラー映画と分類されていますが、ホラー映画は更に小分類化できるんですよね。
個人的な観点から製作国各国の特徴を挙げてみます。
日本はじめじめと湿った雰囲気の心霊オカルトものが多い。
リングや呪怨などが代表的な作品ですね。
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タイや台湾などアジア映画はJホラーの影響を大きく受けた作品が多数見受けられます。
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韓国では猟奇殺人もののサスペンス調のものが多い印象ですが、エクソシストもの、心霊オカルトものも多数あり、近年ではゾンビものと幅広いジャンルが楽しめます。
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フレンチホラーといえばスプラッターが代名詞ですね。
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北欧ホラーは美しい情景と物悲しいストーリーが印象的。
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などなど、挙げればキリがないので早速本題に入ります。
Twitter投稿のリプにも記載しましたが、自分が思うアメリカ的ホラー演出といえば音で驚かせることがテンプレであり、今作の静謐を要するシチュエーションにおいては最も効果的な手法である。
上記に挙げた映画は全てハリウッドリメイクされています。
※「屋敷女」は2018年に日本公開「インサイド」。
※「新感染」は現在進行中。
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では、ハリウッドリメイクされたらオリジナルと比べてどうなるのか?
これもあくまでも個人的な観点での主張です。
ストーリーは家族愛へ特化。
モンスターパニック化。
精神的恐怖から視覚的恐怖に。
全てとは言いませんが、良くも悪くもこのパターンに収まるところが多い気がします。
では、今作「クワイエット・プレイス」はどうなのか?
めちゃくちゃアメリカ的!!!
まあそりゃそうですよね。
製作国がアメリカなんですから(笑)
むしろアメリカ的ホラーのお手本!!!
家族愛、モンスターパニック、そのアメリカ的な王道な作りが音を立ててはいけないという単なるアイデアひとつで突き詰めた映画でなく、あくまでもホラー映画として観客を楽しませることを突き詰めたかのようで好感が持てるんですよ。
音を立ててはいけないという精神的な緊迫感と音を立てるとモンスターに襲われるという視覚的な恐怖のバランスが秀逸であり、アメリカ的ホラーの要素を存分に活かした作品だと思います。
個人的には精神的な恐怖が好みではあるが、今作においてはアメリカ的な演出、視覚的な恐怖への満足度が大きい。
観客を楽しませる
さて、では今作がどう観客を楽しませることを突き詰めた映画なのかについて語らねばなりません。
皆さんは、自分を楽しませてくれる映画とはどのような映画だと思いますか?
自分はですね、その世界観に没入させてくれる映画です。
勿論、その世界観に入れなくても素晴らしい作品はたくさんあります。
しかし
鑑賞中に作品中の何かに心を捉えられている状態、鑑賞後に現実に引き戻される尚且つ心に留まり続ける感覚を味わえるもの。
それこそが自分が
「映画を楽しめた」
と感じる大きな要因の一つです。
今作「クワイエット・プレイス」はその観客との一体化という点においてある種のアトラクションのような臨場感を味わえるのです。
まず、退廃した閉鎖的な街並み。
やはり登場人物たちが置かれた状況というものに我々は敏感です。
それはその映画の世界観に入り込もうとするが故。
例えば某ファンタジー映画では魔法学校が舞台であったり、某SF映画では宇宙船で惑星に降り立ったり。
ホラー映画においても、その置かれた状況や街並みというものは非常に重要なものとなってきます。
似たような街並みでパッと思いついた映画がこれです。
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廃墟と化した封鎖された異世界のような街で、鳴り響くサイレンを合図に闇と共にクリーチャーが襲いかかる。
映画「サイレントヒル」はゲームが原作のホラー映画であり、その世界観を最も忠実に再現した作品の一つであると思っています。
そうです、世界観に没入することでその恐怖心や登場人物の心情を我々はより密に感じることができるのです。
他の要因として、得体の知れない何かに襲われる恐怖。
例えば、本日一緒に観てきた「MEG ザ・モンスター」はメガロドンという巨大サメに襲われる映画。
「アナコンダ」は蛇、「ジュラシックパーク」は恐竜、と明確に何に襲われるのかが分かっている状態です。
今作のように地球上に存在しない得体の知れない何かに襲われる恐怖は上記のように正体の分かっているモンスターに襲われるのとは比較にならないと思います。
近いものを上げるとするなら
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この辺りでしょうか?
次にその世界観を肌で感じてもらうこと。
冒頭始まって数秒で
「あ、音立てたら即死」というキャッチコピーが脳内に過ぎり、物音を立てるどころか息付く暇さえ無くしてしまう。
裏を返せば
劇場で物音を立ててしまうと周りのお客様からの袋叩きにあって即死
するということです。
というのは冗談ですが、それくらいのマナーの質が求められる、音を立ててはいけないとより一層張り詰めた空気が劇場内を包み込んでしまう。
こんな映画、今までありましたか!?
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はい、「ドント・ブリーズ」!!!
ありました(笑)
とはいえ、盲目で聴力が発達した相手という共通点はありますが対人間。
今作のモンスターとは迫力が違います。
冒頭の息子の死がここでもいいアクセントになっているんですよね。
得体の知れないモンスターへの恐怖心とトラウマを早期に観客へと植え付ける。
また、その伏線が妻の妊娠と出産、夫の我が子を守りたいという想いへと繋がっていく。
そうなんです。
上記にも書きましたが
単なるアイデアひとつで突き詰めた映画ではなく、しっかりと盛り上がりポイントへの伏線を敷いた計算され尽くした物語となっているんです。
色々とツッコミどころは満載でしたがそれはご愛嬌(笑)
エミリー・ブラントの魅力
と、今作とホラー映画について語ってきましたが、今作を語るにあたってこの話題は絶対に外せないだろう。
そう、なんと言ってもエミリー・ブラントの可愛さが僕の中で爆発したのだ。
ここから先、少々変態発言がありますのでご注意ください。
音を立ててはいけないという設定の中での子作り。
無音でセッ〇ス…つまりは喘ぎ声を堪えたということで、それはもう興奮材料でしかない!!!
すみません、取り乱しました。
子を持つ母親の気持ちは分かりませんが、我が子を守れず死なせてしまったこと。
その分、新たに宿った命を大切にしたい。
そんな気持ちと、今作の設定やシチュエーションに出産シーンは最高潮に盛り上がったシーンではないか?
じゃなくて(笑)
出産に伴う痛みに耐えながら、音を立てて襲われるかもしれない恐怖にも耐える。
二重苦で必死に堪えるエミリーの姿には興(自主規制)
もうここは真面目に語るつもりは毛頭ございませぬ。
最も心を奪われたのは、ほっぺを膨らませる仕草。
生憎、画像は見つかりませんでしたが可愛すぎる。
「なんなんだこの可愛さは!」
と上映中に叫び、即死するところでした。
いや、そもそも可愛さに即死だったんですが。
エミリーがほっぺを膨らますシーンの画像をお持ちの方は僕のTwitterへリプお願いします。
・・・あ、もう話すことはありませんよ?
終わりに
ということで、最終的にエミリーへの気持ち悪い愛を書き殴っただけになりましたが、久しぶりにブログ書けて楽しかったです。
ブログを書きたい!という作品は幾つかあったのですが、なかなか手が付けられず…今作「クワイエット・プレイス」を観てよかったと思います。
ということで、「IT/イット "それ"が見えたら、終わり」の考察も置いておきます。
更新は今後も不定期になりますが、何卒よろしくお願いいたします。