小羊の悲鳴は止まない

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この映画を観たらもう戻れない変態映画25選!

目次




初めに

こんにちは、レクと申します。

今回はですね、Twitterのフォロワーさんでありブロガーのナガさんがお書きになられた記事

より、自分の変態映画も記事にしてみては?とのご意見をいただいたので、早速やってみることにしました(笑)


所謂「変態映画」をナガさん同様に25作品ご紹介させていただこうと思っていますが、ナガさんのエログロ?ではなく、自分はあくまでも常軌を逸した変態要素を重要視して選出しました。

ナガさん曰く
「もう変態ではなかったあの頃には戻れない」
との事なので、今回ご紹介する映画を見ないように気をつけてください!(こちらでもフリ)

そして25作品全て見ているよと言う方がいらっしゃいましたら、健全だったあの頃にもう戻れないないという事実を噛みしめて、ナガさんと僕と一緒に泣きましょう。

ナガさんも僕ももうあの頃には戻れません(笑)


(C)あんど慶周集英社・2016「HK2」製作委員会



ということで、真面目な記事ではありません。
レビューもふざけてますが、興味ある方は最後までお付き合いお願いします。



変態入門編

先ずは変態入門編!
変態味は薄ーい犯罪者たちの映画。
これくらいじゃ変態とは胸を張って言えませんね!


・セブン:ビギンズ 〜彩られた猟奇〜

ウィレム・デフォー セブン:ビギンズ~彩られた猟奇~ [DVD]

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アナモルフォーズとは、歪像画とも言われる所謂隠し絵や騙し絵のことです。
見る角度や距離、遠近法を利用して描かれたもので、ある視点から見ると隠れていたものが現れてくるという仕組み。
ある視点から見てるだけではその物事の全容はわからないって教えみたいですね。

主人公とアンクル・エディ猟奇殺人事件を絡めたストーリー展開。
一番の見せ場が犯人の殺害現場の装飾。
壁に投影される臓器を抜かれ逆さ吊りにされた死体。
バラバラに切り刻まれた人体ジグソーパズル。
一見、無意味に見える殺害現場もある視点から見れば一つの作品となる。
芸術性の高い殺害方法は実に変態的な美しさ。


・チェイサー

デリヘル運営の元刑事の店で女の子が立て続けに失踪。その頃、街では連続猟奇殺人事件が頻発していた。
デリヘル運営元刑事と殺人でしか性的興奮を覚えないEDな犯人との追いかけっこクライムサスペンス。

EDな犯人が女性を突くのはアソコではなく頭蓋骨、チンコではなくノミ。
何といっても救われない結末に胸が痛くなる。
こうピンと張ったピアノ線が切れて一気に弛む様のように、気持ちが沈んでいく。本当に後味が悪い。
実話を基に作られたようですが、実に生々しい。


ザ・セル

最先端技術で連続殺人鬼の精神世界へ潜入。
漂白した被害者女性の屍を見ながらの吊り下げ自慰は変態領域で、そんな彼のインナースペースは残酷と稚拙な快楽が入り乱れる。
正直、物語としては薄味だが、この圧倒的映像美と役者の存在感に目が離せない。

力の入った独創的な映像と主演のジェニファー・ロペスのコスプレ七変化、殺人鬼役ヴィンセント・ドノフリオの狂気。
変態殺人鬼の脳内はどうなっているのか?が最大の魅力であり、サスペンス色よりもSF色の強い作品です。


・インビジブル

もし透明人間になれたら?
恐らく男性なら間違いなく女子風呂を覗くという回答が得られるだろう。
そう、そんな世の男性の欲望を現実にしたらこうなりました映画がこれ。

ケヴィン・ベーコンの演技とおっぱいは勿論のこと、何より評価される点は透明人間という目に見えない描写を可視化したことである。
何度観ても色褪せない透明人間の細かな描写と男の欲望を叶えてくれた愛すべき変態映画。


・マニアック

マネキン修復師が女性の頭皮を剥がしてマネキンに被せるというタイトル通り、マニアックすぎる性癖を持つイライジャ主演の猟奇殺人ホラー。

あえてリメイク作品をご紹介しますが、イライジャのLOTRのイメージを払拭するほどの変態味を味わって欲しい。
ただそれだけだ。
POV視点だがグロにボカしが入っててそこは残念でしたが、観て損はしない変態ホラー映画。


・ELLE(エル)

エル ELLE [Blu-ray]

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流石は変態ヴァーホーヴェン監督、一筋縄ではいかない。
衝撃的な始まり方から単なるサスペンスに留まらない変態映画。
女性がエロくもあり美しくもあり、男性を手のひらで泳がすように主導権を握る強かさや怖さと徐々に浮き彫りになってくる人間に潜む変態的な本質。
この作品に漂う妖艶な雰囲気と性が齎す耽美なサスペンスが絶妙なバランス。
そして、欲に囚われた人間の怖さや愚かさ、醜さがより人間らしい生々しさを含ませる。

誰しも性や暴力を幾度か妄想したことはあるはず。
ヴァーホーヴェンが変態と言われるくらい凄いところはそんな型にハマらない非日常的な性と暴力を頭の中で描いていて、その空想を現実で起こる事象のように創作出来るところだと思う。



変態中級編

さあ、ここからはエログロに突入だ!
この作品もすべて観てるよって方は普通の映画じゃ満足出来なくなってるんじゃないですか?(笑)


・RAW 少女のめざめ

食欲と性欲は非常に関係性が強いもの。
満腹状態、つまり食欲が満たされた状態では性欲が薄れるらしいです。
人食に目覚めていくと同時に性にも目覚めていく、その一方で異常だと思える人食が自然なことである思春期の悩みと同等に、さも当たり前の悩みのように描かれる。
この自然さと異常さのバランスというか、食欲と性欲の関係性の描き方が素晴らしい。

「RAW」とは「生の」、「皮のむけた」、「未熟な」、「下品な」
という意味があります。いやらしい。


イグジステンズ

イグジステンズ [DVD]

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夢とも現実とも区別がつかないヴァーチャル・リアリティの世界。
果たして今見ているのは夢なのか現実なのか?
ある種のゲームに没入するような、或いは映画の世界に浸るような幻想世界にイク。
グロ汚いヘンテコSFファンタジー

クローネンバーグ監督作は基本的に本人もよくわかってない作品が多いですが、今作は「ヴィデオドローム」の性的モチーフをわかり易く、テーマそのものを明確にした作品。
つまりは変態映画です(笑)


アンチクライスト

暴力シーンと性描写が凄いというか、日本公開ではボカシありで誤魔化されてますがウィレム・デフォーのウィレムJr.がデフォデフォしてます。

監督は救われない結末を作らせたら右に出る者がいないと思う『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のあのお方(笑)
森で出てくる烏、鹿、狐もそれぞれ生殖に関する暗喩を含んでいる。
タイトルに♀が入っている通り女性の目線で描かれる鬱な内容と壊れていく姿。
女の性とそこに潜むエゴを描いた愛憎を絡めた狂気的な変態映画。


・ベイビー・ブラッド

ベイビー・ブラッド [DVD]

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フレンチホラーの原点。
端的に言って怖いとかではなくて、ぽんぽん痛くなる映画。
女性の方は特に注意が必要なんですが、ぽんぽんが痛い。
フレンチ・マタニティー・スプラッター

触手系のムチムチおっぱいと言えば誤解が生じますが色々とシュールな映像が楽しめます。
終始、おっぱいとスキッ歯が気になって仕方なかった映画ですね(笑)


・屋敷女

屋敷女 [DVD]

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ベイビー・ブラッドと合わせて観るといいかも。
グロとかゴアは勿論なんですが、出産間近の妊婦ってことでお腹の赤ちゃんが心配で終始落ち着かない。
途中で弛れることもないから、いい意味で精神力使います。
まあ想像してた通りの結末なんで、案外普通でしたが、自分を追い込みたいドMな妊婦さんにオススメ(やめろ)

これもぽんぽん痛くなる映画です。
マトモな人は観ない方が良いです(笑)


マーターズ

一級品の胸糞映画。
見るのも嫌になるようなグロ、ゴア描写の拷問の連続と救われない不条理な展開は観る人を選ぶ。
ただ、この作品が評価される理由は残虐描写だけに頼ることなく、しっかりとしたストーリーがあるということだ。

ここまで残虐行為をする理由は何なのか?
その答えは【死後の世界を見たい】から。
人の欲望というものは底がない。
一線を越えたその欲望の恐ろしさたるや。
そして、この残虐行為は変態野郎の金持ちたちの単なる娯楽に過ぎないという事実がまた恐ろしい。
そこにまた別の嫌悪感が生まれる。


・ビヨンド・ザ・ダークネス/嗜肉の愛

原因不明の病で恋人を失ったフランクは彼女を剥製にする。
剥製にするために内臓や目玉を取り出すシーン、首を噛みちぎったりカニバリズム的な過激なゴア描写のある変態映画。

常軌を逸した彼女への愛情は変態の鑑。
と思いきや、他の女と授乳プレイしたり剥製に他の女とのセクロスを見せるなど変態味が溢れます。



変態上級編

さあ、エログロを超えた先には何があるのかな?
そう!下ネタとうんち映画だ!


・キラーコンドーム

キラーコンドーム [DVD]

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32㌢の巨根を持つ(もうこれだけで変態的)、ゲイの刑事はコンドームがナニを食うという奇妙な事件の調査の為に現場へ向かうが、コトに及んだ際に片方の睾丸を食いちぎられてしまう。

一見おバカな設定とおバカな内容なんですが、この作品には子作り目的以外での不純異性行為はダメだというメッセージが込められているんですよ!
中学校で観せるべき映画(やめろ)


・吐きだめの悪魔

酒飲んだら溶けちゃうよーなグロ汚いホラー映画。
今まで観てきた映画の中でも特に汚い方(笑)
映像から臭さが漂ってくる感じ、分かりますかね?
蓋を開けてみればど下ネタのオンパレード。
めちゃくちゃくだらないのに笑っちゃう。
見どころは宙を舞う切り取られたチンコと切り取られたチンコでフットボールです。

なんと、めでたくBD化されたんですよね。
「おなかいっぱい吐きそうエディション」欲しい!


クリーチャーズ 異次元からの侵略者

監督は撮影中にお薬でも決めちゃってるのかな?ってくらい散らかったくだらなさ。
グロと笑いのコラボレーションなんですが、端的に言いましょう、これはドアノブがチンコになる映画です。

ソイソースというお薬で見えないものが見えるようになる、シュールでカオスな世界は癖になる。
大真面目にふざけ切った変態珍SF映画


ゾンビアス

ゾンビアス [Blu-ray]

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井口昇監督のゾンビ映画
オナラで空を飛ぶ女性とウンチまみれのゾンビ、ウンデッドに初めは84分、何を観させられたんだろうという気持ちになる。
そしてなんだか分からないけど、フルチの「サンゲリア」が観たくなった、そんな汚い映画(わからん)

この映画から学んだことは、「オナラはエンジン」です。


ジャッカス3D

ジャッカス3 [Blu-ray]

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頭空っぽにして観ようよ、おバカ映画。
この映画を観てる時のIQは恐らく20くらいだろう(笑)
ネタの内容はチンコかゲロかウンコなんだけど、超お下品なのに何故か飽きない。
耐性がある方だけ観てください、ご飯食べられなくなっても責任は取りません。

爆笑出来たなら、もらいゲロともらい脱糞出来ること間違いなし!


ピンク・フラミンゴ

ピンク・フラミンゴ ノーカット特別版 [DVD]

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恐らくうんち映画としては最も有名な作品ではないでしょうか?
そうです、犬の糞を食べるシーンです。
はい、これ、マジで犬の出したてほやほやのうんちを食べてるんですよ。
このシーンを観るだけでも価値がある!

汚くてお下品な映画だけど、アーティスティックで最高のお下劣カルト映画だと思うんですよね。


ムカデ人間

ムカデ人間 [DVD]

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言わずもがなですね。
このブログでもあることについて考察しましたが、人の口と肛門を繋ぎ、ひとつの生命体としてムカデ人間を作りたい。
つまりは「つ・な・げ・て・み・た・い」という好奇心、発想自体が変態すぎる。

ムカデ人間はうんちは食べてはいけません!という教育映画です。


ムカデ人間

ムカデ人間2 [DVD]

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ムカデ人間3は正直観ても観なくてもどちらでもいいです。
先程ご紹介させていただいた1作目とこの2作目は合わせて観てもらいたい。
ムカデ人間に影響を受けた人間が如何にして変態的素養を得たのか?

ムカデ人間を愛しすぎた変態野郎のムカデ人間ひとりでできるもん!は危険だ。
ムカデ人間は手術が必要だよ、という教育テレビのようなメッセージを残す。


・ソドムの市

ご飯が喉を通らないほどのファシズムの糾弾、人間批判映画。
自尊心、承認欲求、そんなもののために他者を蔑むならソドムの市へ送られろ。
描かれる愚行の数々は、芸術的狂気。
炙り出される悪趣味な映像は、変態的蹂躙。

スカ〇ロジスト以外は観ていていい気分にはならないだろう。



ド変態編

最後に、一切の感情移入もできない、観た後に何も残らなかった虚無感。
自分が評価できない作品を生み出した監督の変態性を存分に見せられたド変態編です。


セルビアン・フィルム

セルビアン・フィルム 完全版 [Blu-ray]

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スルジャン・スパイソイェヴィッチ監督作。
名前がもう変態的でしょ、するじゃんって(謝れ)
自分は結構耐性ある方だから何でも観れるわ、と自信過剰に思ってたんですが、こればかりは二度と観たくないと思った。
内容は口に出来ないほど非人道的な映画撮影に巻き込まれる元ポルノ男優の話。
倫理の裏側に潜む嗜好を寄せ集めたような映画。

作品自体は評価すべきものなんでしょうが…すみません、自分の許容範囲を超えたので評価できませんでした。


・ネクロマンティック

ユルグ・ブットゲライト監督作。
彼は人の死を描くことが大好きな変態監督。
今作は死体愛好家が死体を交えて3Pをしちゃったよ的なド変態っぷり。
ぶっ飛げー(ブットゲライトだけに)な死姦、屍姦の悪趣味映画。

大きく人道を逸れた偏愛は正にド変態と呼べるのではないだろうか?


・死の王

死の王 [Blu-ray]

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こちらも同じく、ユルグ・ブットゲライト監督作。
月曜から日曜までの一週間、7つの死をオムニバス形式で撮す。
自殺を特別な出来事ではなく、日常の中に捉えた繊細且つ挑発的で憐憫さえ感じさせる鬱映画。

途中に挿入される腐りゆく死体はリアルで、こんな作品を作る監督はド変態としか思えない。



終わりに

ということで、25作品を挙げさせていただきましたが、ここでご紹介しきれなかった変態映画もまだまだあります。
自分の観ていない変態映画もたくさんあるので、もう後戻りはしません。
前に進むだけです!

あ、くれぐれも変態上級編とド変態編の映画を軽い気持ちで観てはいけませんよ?(笑)
おふざけの軽ーいレビューしか書いてませんが、なかなかのグロさがあります、ご飯食べられないとか言われても責任は取れません。

真面目な記事ではなくて申し訳ないですが、最後までお読みくださった方、ありがとうございました!