優しさと勇気は人の心を動かす(「ワンダー 君は太陽」ネタバレなし感想)
初めに
こんばんは、レクと申します。
実はですね、先日初めて試写会とやらに応募したんですよ。
ほんの出来心というか、当たったらいいなあくらいの軽い気持ちで。
そしたらですねー「ワンダー 君は太陽」が当たってたんですよ。
Twitterにも呟かず、秘密裏に動いてました(笑)
なので、本日初の試写会に参加してきました。
事後報告となります(笑)
「ワンダー 君は太陽」について語っていきます。
この記事はネタバレはございません。
映画.com及び予告編動画から読み取れる情報のみです。
最後までお目通しいただけると幸いです。
作品概要
原題:Wonder
製作年:2017年
製作国:アメリカ
配給:キノフィルムズ
上映時間:113分
映倫区分:G
・解説
全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、「ウォールフラワー」のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役を務め、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが母イザベル役、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンが父ネート役をそれぞれ演じる。
ワンダー 君は太陽 : 作品情報 - 映画.comより引用
・予告編
お涙頂戴映画なのか?
さて、ここで気になるのが
果たして本作はお涙頂戴映画なのか?ということ。
何を隠そう私、お涙頂戴映画、所謂「全米が泣いた」的な映画やラブロマンスが少々苦手でして。
何故かと聞かれると、理由があるんですよ。
視覚的描写を全面に感じてしまい、感情移入しにくいから。
ご存知の方も居られるかと思いますが、自分の好みは心理描写のしっかりと描かれた映画なんですよね。
では、お涙頂戴映画にその心理描写はないのか?と言われると、あると答えます。
ただ、先程記述させてもらった通り、自分はその視覚的描写が邪魔をして心理描写を感じにくい。
シラケるとまでは言いませんが、そんな感じです。
察してください、悪口になっちゃいます(笑)
えー、端的に言います。
本作はお涙頂戴映画のような作品ではありません。
これは声を大にして言いたい。
非常に巧みな演出と脚本で、視覚的にではなく心理描写を描くことで観客に感動を与えてくれました。
その点については後述しています。
演技が素晴らしい
・オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)
・イザベル(ジュリア・ロバーツ)
・ネート(オーウェン・ウィルソン)
・デイジー
オギーの先天性の障がいは恐らく頭蓋顔面異骨症と思われます。
『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』第10版(ICD-10)の「第17章:先天奇形、変形および染色体異常」
ICD-10 第17章:先天奇形、変形および染色体異常 - Wikipediaより引用疾病及び関連保健問題の国際統計分類(しっぺいおよびかんれんほけんもんだいのこくさいとうけいぶんるい、英:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)、略称:国際疾病分類(英:International Classification of Diseases、ICD)とは、死因や疾病の国際的な統計基準として、世界保健機関 (WHO) によって公表されている分類である。死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されている。
疾病及び関連保健問題の国際統計分類 - Wikipediaより引用
ポスターは家族に付き添われながら、オギーが初登校するシーンが使用されていますね。
このシーンだけでも家族の暖かみを感じます。
オギーを演じるのは「ルーム」の演技で天才子役と称されたジェイコブ・トレンブレイ。
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「ルーム」での天才っぷりは健在。
本作でも特殊メイクを施し、特別な顔の少年を物の見事に演じきっています。
時には感情を露わにするが、その細かい所作や含みますはにかむような笑顔、しぐさに可愛さを隠せません。
抱きしめたくなる可愛さです。
彼の演技が本当に素晴らしい。
その他のオギーの家族、クラスメイト、どの役者陣の演技も素晴らしく、賞賛を送りたい。
総評
なんて良い映画なんだ。
こんな素敵な映画に出会えて良かった。
観終わった後に自分が抱いた率直な感想だ。
オギーの成長が微笑ましい。
そして感動的で泣けるのに自然と笑顔になれる。
作品全体から伝わる優しさに包み込まれた。
また、秀逸な演出と脚本も、この作品が素晴らしいと感じた大きな要素の一つです。
あー昔こんなこともあったなあ…なんて、いつの間にか登場人物の誰かしらに自己投影してしまっている自分に気づく。
そうなんです。
ごく自然に感情移入させられていたんですよ!
登場人物の様々な視点から描かれる展開は観ている者の心をぐっと掴んで離さない。
人の優しさと可能性、魅力が詰まった映画だ。
みんなとは違う。
それを受け入れるのは難しいけれど、自分を信じれば、きっと人は心を開いてくれる。
"普通じゃない"とは"特別"。
"特別"とは"個性"なんです。
人を知るためにやることは一つ。
よく見ること。
そして、相手を知ることで自分を見つめ直すことができる。
偏見や差別という普遍的な問題。
人はどうしても自分と違うものを恐れ避けようとする。
いじめ、排他的思考は後に己が淘汰される可能性があるのではないか。
難しく考えなくとも、答えはもっと単純なものなのかもしれない。
それが、オギーへの家族愛、オギーとジャックの友情に現れていたように思う。
戸惑い、驚き、奇跡
「ワンダー 君は太陽」
オギーの笑顔は太陽のように輝いてました。
終わりに
優しさに包まれる魅力的な演出の中で、家族愛や友情を描きつつ、各々の気持ちが一つに収束していく。
その要所要所で笑い、泣かせ、感動させてくれる。
オギーが愛おしく、そしてこの作品自体も愛おしくなった。
どうやら自分は"大好きな映画"のひとつに出会ってしまったようです(笑)
試写会には参加しましたが、もう一度お金を払って観に行きたい!
2018/06/15 公開。
是非、劇場へ足を運んでください。
胸を張ってオススメします。
最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。
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