小羊の悲鳴は止まない

好きな映画を好きな時に好きなように語りたい。

Netflixで映画を観よう!【オススメ映画30選】

目次




初めに

いつもありがとうございます、レクです。

今回はいつもの考察ブログではなくですね
こんなご時世だからこそ自宅で映画を観よう!
がテーマです(笑)


普段はゆっくり自宅で映画鑑賞なんてできない人も多いのではないでしょうか?
コロナウイルスの影響で学校が臨時休校。
仕事に影響が出ている方もおられます。
そして外出自粛と、自宅に籠もる時間が増えた今だからこそ、観ようよ映画!ということでこの記事を書かせていただきました。


とはいえ、僕はNetflixの他にAmazonプライム、auユーザーなのでビデオパスを契約しております。
数多くあるサブスクの中からNetflixを選んだ理由はNetflixオリジナル作品にあります。
また、Netflixオリジナル作品以外でも、レンタルにすらないNetflixでしか配信されていないような映画も多数あります。


Amazonプライム等そこでしか観られない作品がありますが、今回はあえてNetflixに絞っております。
観られる環境にない方が居られることは承知の上で、限定的なターゲットに向けた記事となっておりますのでご了承いただければと。



Netflixオススメ映画4選

さて、早速本題に入らせていただきますが
この記事では、わたくし個人が選ぶ面白いと感じたNetflix配信映画をランキング形式ではなく順不同で幾つかご紹介させていただきます。


勿論、僕が鑑賞した上での判断なので、合う合わないはあるかと思いますが、たとえつまらなかったとしても「へー、レクはこんな映画が好きなのか。」くらいに思っていただければ幸いです。


また、僕が挙げたNetflix配信映画以外にも「面白い映画がまだまだあるだろ!」といった意見もございますでしょうが、個人的にこれを推していきたいという理由もありますので、その辺りもよろしくお願いいたします。

その際は僕にコメントなりいただければ未鑑賞作であれば数日中に鑑賞いたします。





では、まずはド定番というか絶対に外せない劇場公開4作品から。



「ROMA/ローマ」
『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督。
政治的混乱に揺れる1970年代メキシコを舞台に、とある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を家政婦の視点から描く。


劇場鑑賞したのですが、帰ってすぐにNetflixでもう一度観ちゃいました(笑)
まあ本音を言うならこれはもう映画館案件ですよ。
自宅で観るよりもスクリーンで観てこそという映画ではあります。



「マリッジ・ストーリー」
『ヤング・アダルト・ニューヨーク』ノア・バームバック監督。
スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーを主演に迎えて描いたNetflixオリジナル映画。
女優のニコールと夫で舞台演出家のチャーリーが結婚生活に葛藤を抱え、離婚に向かっていく姿を描く。


めちゃくちゃ泣いた。
映画館ではなく自宅で観たのですが、家でよかったと本当に思ったくらいです(笑)
この手の映画は映画館ではなく自宅で観るからこそ輝ける映画ではないでしょうか。



「失くした体」
『アメリ』の脚本家としても知られるギョーム・ローランの小説『Happy Hand』原作。
パリのとある医療施設から、逃げ出した切断された手が持ち主である孤独な青年ナウフェルを捜して彷徨う。


これはもうめちゃくちゃ面白かったですね。
切断された右手が主人公であるが故に見えてくるもの、そして触れることによって思い出す記憶や温もりが体温として甦る。
普遍的でありながら特殊で、斬新さはないものの新鮮で。

鑑賞済みの方は哲学的な視点から考察したネタバレブログも一読よろしくお願いします。



「ブレッドウィナー/生きのびるために」
タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、過酷な日常を生き抜こうとする少女とその家族の姿を描く。
Netflixの配信では『生きのびるために』のタイトルで配信されています。


アニメーションであるからこそ表現される描写、演出が素晴らしい。
特に映画館のスクリーンだからこそという映画でもないので、自宅で観ても大丈夫かと思います。



で、ですね。
これだけは言っておかなければならないと思うのですが…
申し訳ございません、わたくし「アイリッシュマン」をまだ観ておりません!



ジャンル別4選

さて、ここからは映画のジャンルごとに4作品ずつご紹介させていただきます。

まずはアクション映画から。
はい、僕の苦手とするジャンルの一つですね(知らん)。



「ホイールマン -逃亡者-」
犯罪者の逃亡を請け負うドライバーが受けた着信。
そこから事件に巻き込まれていく。


トム・ハーディ主演『オン・ザ・ハイウェイ』やライアン・ゴスリング主演『ドライヴ』のような雰囲気を味わいつつ、それでいてなんと言ってもフランク・グリロの演技ですよ。
終始車内の映像から映し出される物語の展開なので、それ故に派手さはないものの自宅で見る分には十分楽しめるのではないでしょうか?



「スペクトル」
未知なる脅威との死闘。
それに立ち向かうのは、ある技師と精鋭揃いの特殊部隊。


近未来SFアクションの中でもとんでも設定ながらなかなか面白い映画でしたね。
何よりも見えない敵という存在がもう素晴らしいてじゃないですか(笑)
個人的にあまり詳しくないからかアガったのですが、ミリタリーアクションが好きな方の感想をお聞きしたい。



「6アンダーグラウンド」
自らの死を偽装した世界随一のスキルを持つ男が世界中から精鋭たちを集めてチームを結成、任務を遂行する。


冒頭からヒシヒシと感じるマイケル・ベイ感。
マイケル・ベイのマイケル・ベイによるマイケル・ベイファンの為の映画でしょ、これ。
なぜこれが劇場公開されないのか、甚だ疑問だ。
アクション映画が苦手な自分の一つの理由が、アクションの途中で飽きてしまうこと。
しかし、マイケル・ベイはそのマイケル・ベイ感にも起伏を持たせて最後までマイケル・ベイ感を持続させる腕があるんですよ。
これはアクションが苦手な僕でもすげえって思うんです。



「シャドー・オブ・ナイト」
少女を見逃したために組織に命を狙われる羽目になった元殺し屋が壮絶な殺し合いに見を投じる。


『マカブル 永遠の血族』などホラー監督を務めたティモ・ジャヤント。
『V/H/S ネクストレベル』というオムニバス形式のホラー映画では『ザ・レイド』ギャレス・エヴァンスと名を連ね、その『ザ・レイド』で主演を務めたイコ・ウワイスを起用した『ヘッド・ ショット』よりも更にグロゴア描写に特化したアクション映画という最高オブ最高。





続いては僕が好きなジャンルのひとつ、SF映画です!

「アナイアレイション -全滅領域-」
『エクス・マキナ』監督・脚本アレックス・ガーランドが『ブラック・スワン』主演ナタリー・ポートマンを迎え、SFファンタジー作家ジェフ・バンダミアのベストセラー『サザーン・リーチ』を実写映画化したSFアクションスリラー。
もう紹介だけでワクワクするんですが。


Blu-Rayが発売されたので、レンタルにもあると思いますが、Netflix映画も配信の枠をどんどん超えてほしいですね。

何を隠そう、僕のオールタイムベストに『エクス・マキナ』が入っています。
一見、何てことのないAIの恐怖を描いた映画なのですが、そこには神学的、哲学的に考察すると非常に計算され尽くした完璧に近いアレックス・ガーランドの知性が見えてくるんですよ。
そこと比較すると『アナイアレイション』は少々粗はありますが、神学的且つ哲学的なSFスリラーとしてはなかなか面白いと思います。



「ホンモノの気持ち」
アンドロイドが実用化された近未来を舞台に、ユアン・マクレガーとレア・セドゥーが共演したSFラブストーリー。


『ブレードランナー』や『アイ,ロボット』、『エクス・マキナ』のように自我を持つA.I.の自立ではなく、恋愛要素や世界観は『her』に近いが、精神描写やテーマ性は『A.I.』に近い。
この手の映画が好きな人には刺さるものがあると思います。



「アイ・アム・マザー」
文明崩壊後の地球を舞台に、アンドロイドの母親に育てられた少女の運命を描いたオーストリア制作のSFドラマ。


後半は少し失速気味でしたが、世界観はものすごく好みですね。

少々難しい点もあり、個人的な考えをフィルマークスにてネタバレありで纏めています。
もし、ご鑑賞いただけたなら一読よろしくお願いします。



「嵐の中で」
時空のズレにより25年前の少年を救ったことで、自分の娘が存在しない世界線へと移動してしまう。


『オーロラの彼方へ』や『バタフライ・エフェクト』などタイムリープ系映画が好きな人には楽しめるのではないでしょうか。
個人的にこの手の知的探究心を掻き立てられるような映画が大好物でして、Netflixを契約して早いうちにこの映画と出会ったのですが、もうそれからずっと好きです。
なんと言っても監督・脚本が『ロスト・ボディ』や『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』のオリオル・パウロですからね。
面白くないわけがないでしょ。





ちょっとSFは熱く語りすぎてしまいました。
続きまして、サスペンス・スリラー映画へ移りたいと思います。



「愛なき森で叫べ」
『愛のむきだし』の鬼才・園子温によるNeflixオリジナル映画。
実在の猟奇殺人事件にインスパイアされて描いたサスペンススリラー。


とのことで一時期話題になっていましたよね、園子温がNetflixで映画を配信するって。
観たのはめちゃくちゃ最近なんですけどね、園子温の過去作が好きな方は好きだと思うし、園子温が苦手な方にとって苦手な映画なので万人にオススメできるような映画ではないのですが、これを紹介せずしてこのジャンルは語れないなということでトップバッターを務めていただきました。



「ぼくらと、ぼくらの闇」
親友同士であった少年らがある事故で仲違いし、少しずつ恐怖と狂気が互いの絆を引き裂いていく。


ジャンル的には暗めの青春ドラマなのですが、心が蝕まれていく姿やその後の精神状態などスリリングでスリラージャンルにねじ込んでみました(笑)
事件とトラウマ、その後の人生と派生していく闇は必見。



「パーフェクション」
将来を嘱望されながらも、母の介護のため夢を諦めた天才チェロ奏者を襲う悲劇を描いたNetflixオリジナル映画。
『ゲット・アウト』でヒロイン役を務めたアリソン・ウィリアムズ。


なかなかのグロ描写がありますので、苦手な方は観ない方がいいかもしれません。
ちょっと気持ち悪くなる描写もあって、ご飯食べながら観てたんですが、ちょっと手が止まってしまいましたね(笑)
この映画は着地点がものすごく好きで、ネタバレになるので詳しくは言えませんが、完璧な人間はいないといったメッセージを残しつつも、その不完全である人間が完全となるようなラストに痺れました。



「ザ・ベビーシッター」
『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのマックG監督が、ベビーシッターの恐るべき裏の顔を知った少年の運命をブラックユーモアたっぷりに描いたサスペンススリラー。
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』のジュダ・ルイス主演。


Twitterにも書きましたが、淡い青春ドラマから一転、スプラッターコメディになるそのオチ幅とノリ、テンションのギャップが良い。
こういうの観ながらゲラゲラ笑える方にはオススメです。





さてさて、一応ジャンル別はこれで終わり。
ラストはヒューマンドラマです。


「キング」
ティモシー・シャラメがイングランド王ヘンリー5世に扮して主演を務めたNetflixオリジナル映画。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ヘンリー四世』2部作や『ヘンリー五世』に着想を得た物語。


こちらも劇場公開作になりましたが、映像やスケールは映画館案件かと思われます。
シェイクスピアの戯曲の原型はほとんどなく、概ね脚色されたものとなってますね。
この時代背景にしては見易く作られていた点も評価していますし、脇を固める役者陣がいいです。



「7月22日」
『ジェイソン・ボーン』ポール・グリーングラス監督が、2011年7月22日に起こったノルウェー連続テロ事件を題材に描いた実録ドラマ。


『ウトヤ島、7月22日』で描かれた内容はこの映画では30分程度。
そこから被害者遺族や事件当事者のトラウマなどに焦点を当てたポール・グリーングラスの巧さが光る。
正直、『ウトヤ島』は僕には合わなかったのですが、この映画は染み入りましたね。
観る順番としては先に『ウトヤ島』を、その後に今作『7月22日』を観て、唐突に事件に巻き込まれる体験をしてその後を知るといった流れを作れば完璧ではなかろうか?



「最初に父が殺された」
アンジェリーナ・ジョリーが監督・脚本・製作を手がけ、クメール・ルージュ支配下のカンボジアで過酷な少女時代を送ったルオン・ウンの回想録『最初に父が殺された 飢餓と虐殺の恐怖を越えて』を映画化したNetflixオリジナル作品。


アンジー、ここまで来たか!って感じですね。
ほぼほぼ実録なのでドキュメンタリーに近い感じで少女視点で描かれるのですが、もう凄惨なんて言葉すらも軽々しいくらい少年少女にとってトラウマなシーンが練りこまれていて。
ポル・ポト政権を事前に知っておいた方が見易いとは思いますのでWikipediaで十分なので調べてから観てみてください。



「マウトハウゼンの写真家」
強制収容所の囚人となった写真家が盗み出したネガ、そこにはナチスの悍ましい所業が写し出されていた。


脚色云々は別として、これがフィクションではなく実話というのだから衝撃だ。
ホロコーストでイメージするのはユダヤ人の迫害ですが、それだけではない事実は多々あります。
一枚の写真が持つ重み。
事実を映し出す写真が、映画という別の形で後世に刻まれる。
ホロコースト映画が好きな方は是非観てもらいたい映画です。



製作国別4選

どうしても、どうしてもこれだけはオススメしておきたい!
ということで、ジャンル抜きに僕が好きな韓国映画とインド映画からオススメ映画を4作品ずつ、ご紹介させていただきます(笑)



まずは韓国映画からいきます。



「オクジャ okja」
『殺人の追憶』ポン・ジュノ監督が、ブラッド・ピットの映画製作会社プランBとタッグを組んで手がけたNetflixオリジナル映画。
ティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノら豪華キャストが共演。


Netflixオリジナル映画の中でも、この映画を観たいがためにNetflixに入ったところもあります。
韓国映画もといポン・ジュノ好きなので。
韓国映画にハマったきっかけが『殺人の追憶』ですからね、そりゃもうそこからずっと片想いですよ(笑)
また、ティルダ・スウィントンも好きな女優さんでして、これは観るしかないなと。
結果そこまですげぇ!とはなりませんでしたが(笑)それでもポン・ジュノの巧さには脱帽ですよ。



「記憶の夜」
誘拐された兄が19日間の記憶を失ったまま帰宅。
兄の様子がおかしいと気づいた弟が真実を探り始める。


Twitterであまりいいねついてませんが…Netflixオリジナル映画の中でも秀作ですよ。
あらすじからわかると思うのですが、非常にミステリー要素が多く、色々と想像を張り巡らせるんですよね鑑賞中に。
それが良いか悪いかは別として、自然とそうさせる力がこの映画にはある。
やっぱり韓国映画はひと味もふた味も違うなといった印象です。
気になった方はTwitterのRT&いいねよろしくお願いします(笑)



「サバハ」
新興宗教の取材を生業とする牧師が追う新たな宗教団体。
そこには恐ろしい秘密が隠されていた。


オカルトテイストな宗教スリラー映画なのですが、まあ物好きは好きでしょこういうの!って感じで全然万人受けを狙ってないところが好印象(笑)
なんならこういうの好きですが?とまんまと引っかかってしまう始末。
オカルトにありがちな不明瞭で曖昧な背景設定に、宗教的な構造を用いることで深みが増し、その上でリアリティをも付与するという二段構えの徹底度。
信仰心と神に対する不信感、そこに面白みを見出だせたならきっとハマります、この映画。



「鋼鉄の雨」
北朝鮮のクーデターにより一触即発の状態に陥った朝鮮半島を舞台に、戦争を阻止するべく奔走する男たちの戦いを描いた韓国製サスペンスアクション。


こちらもTwitterであまりいいねついてませんが、めちゃくちゃ面白いからなっ!
『アシュラ』で共演したチョン・ウソンとクァク・ドウォンの熱演、『JSA』や『工作 黒金星と呼ばれた男』『PMC ザ・バンカー』のような南北の友情と一触即発感。
そしてポリティカルスリラーとして魅せるエンタメ性。
これを観ずしてNetflixオリジナル映画を、韓国映画を語れるのか!?
あ、これは言いすぎました。
でも本当に劇場公開すべき映画ですよ。
もうとりあえずNetflix契約してるなら観てほしい。





Netflixオリジナル作品ではないのですが、Netflixにはインド映画が多数配信されています。
ということで、ここからはインド映画をご紹介させていただきますね。



「地上の星たち」
問題児扱いされてばかりの空想好きな少年が全寮制学校で美術教師と出会い、その豊かな才能を開花していく。


観た直後、なんていい映画なんだ…と泣きましたね。
アーミル・カーンがまたずるい。
『シークレット・スーパースター』みたいに子供の心を掴んで個性を伸ばしてくれるんですよ。
映画としての構成は上手いと手放しで褒められるものではないのですが、ガンガンと心を揺さぶってきて。
インドの社会、学校教育にメスを入れ、教育の在り方を熟考させる本当に素晴らしい映画。



「オーマイゴッド 〜神への訴状〜」
ムンバイで神像を扱う店を経営する無神論者の男がある日、大きな地震によって店を失う。
天災は保険の対象外で、怒った男は神を訴えることに。


この映画の面白いところは宗教的な側面もそうなのですが、無神論者の男の前にだけ神が姿を見せること。
そこに宗教と信仰心の本来あるべき姿が掘り起こされる。
韓国映画『シークレット・サンシャイン』やカナダ映画『神のゆらぎ』、ポール・シュレイダー監督作『魂のゆくえ』など、信仰心の揺らぎがテーマにある映画は多数存在するが、その中でも異質。
多宗教あるインドならではの宗教観も窺い知ることができて一見の価値はあります。



「ビジョン」
警察署長官の息子が行方不明になり、ある男に容疑をかけられる。
しかし、彼にはアリバイがあった。


Netflixでのタイトルは原題『DRISHYAM』。
あらすじは真逆で、本来は倒叙ミステリー。
犯人は冒頭で明らかとなり、どうやって警察署長官を騙せるか?を楽しむ内容なので、謎解き目的であらすじだけを読んで観ると拍子抜けしてしまうので注意。
ある視点において『容疑者Xの献身』を彷彿とさせる。
そこがこの映画を好きな理由の一つかもしれない。
『容疑者Xの献身』同様に、劇中で善悪の判断基準が揺らぐことで鑑賞者側にとっての善悪の倫理観を思惟させて自ら顧みる構造となっているのが巧い。
客観的な善悪ではなく、「もし自分が親の立場であったら?」と主観に訴えかける演出は流石だ。
恐らくインド映画のサスペンスではベスト。



「レインボー」
憧れの映画スターならきっと弟に目の手術を受けさせてくれるはず。
少女は盲目の弟の手を取って旅に出る。


インドでも神格化されている映画スターのサルマン・カーンとシャー・ルク・カーン。
弟思いの姉が姉弟ふたりで旅に出るロードムービー。
もうこれだけで泣けてくるんですけど。
祈りは生きてる。希望は捨てるな。
映画大国インドにおける映画の存在は娯楽を超えて人々の支えになっているのだと思うとその重要性に気付かされる。
インド映画に偏見があったり、観たことがないという方も、姉弟愛に満ちたロードムービー感覚で観てほしい。





他にも、韓国映画『アジョシ』のインド版リメイク「ロッキーハンサム」や、同じく踊らないインドの代表作的な位置付けにあるインドのサスペンス映画「女神は二度微笑む」なども捨てがたいですよね!

既に配信が終了してしまった、韓国映画『悪魔は誰だ』のインド版リメイク「真実を知る者」や、同じく踊らないインド映画「壊れた魂」などと同様に、Netflixオリジナル作品ではないので配信が終了する可能性もあります。


興味がございましたら早めに鑑賞されることをオススメします。

もう一度言っておきます。

興味がございましたら早めに鑑賞されることをオススメします。





最後に、変わり種映画を。


「ジャックは一体何をした?」


そろそろみんな忘れてる頃だろうと思いまして、挙げてみました(笑)
あのデヴィッド・リンチがNetflixでショートフィルムを作ったと話題になりましたね。
17分の中でリンチが猿に取り調べをするという内容なのですが、リンチの頭の中が心配になります。



「ムンバイのバイオリン弾き」


こちらはNetflixオリジナル作品ではありませんが、こういった規模の映画もNetflixでは配信されています。
超低予算ながら、何とも言えない余韻に浸れるインド映画。
インド映画は歌って踊るだけという概念をぶち壊してくれる真っ当な映画であり、こういう映画はなかなか作れないぞ?といった内容で、掘り出し物ですね。



終わりに

如何でしたか?
サクッと紹介するつもりが、気が付けば30作品も挙げてました。

個人的な好みで選んだ映画なので強く推せないところもありますが、興味がございましたら是非!


最後までお読みくださった方、ありがとうございました。